次々仲間が死んでいく『デッドプール:トゥー・スーン?』



私事ではあるんですが、この度誕生日を迎えまして、また1つ年を取りました。時が経つのは本当に早いなぁとしみじみとするばかりです。
誕生日当日はと言いますと、自宅で家族に囲まれながらちょっとしたお祝いのようなことを致しました。派手にパーッとやったわけではありませんが、やはり皆が集結して(集結と言うほどの人数ではありませんが)祝ってくれるのは嬉しかったですね。

でもって当日は写真撮影等もしたわけなんですが、もうちょっとちゃんとした格好してよと言われてしまいました。普段着の方が生活感があって良いかと思ったのですが、何とも手厳しいようです。
しかしまぁこの程度のことならまだマシですよ。何せパーティーをしていたら参加者が死んでしまったなんて珍事が起こることはありませんでしたから。え?そもそもそんなこと無いって?ところがあるんですよこれが。

それが『デッドプール:トゥー・スーン?』です。


毎度おなじみ饒舌な傭兵デッドプールが大活躍するこの作品。デッドプールの邦訳作品は数多と存在していますが、こちらは現行シリーズや他のスピンオフシリーズとは一切繋がっていない完全オリジナルのシリーズ、というか単発作品。ですのでこれまでの予備知識は一切必要ありません。
さらに言うと今作はマーベルユニバースの様々なキャラクターが出演している上、予備知識も必要ないので内容がそこまで難しくなく、気軽に楽しめる作風になっています。ですのでデッドプール初心者、ひいてはマーベル初心者、さらにはアメコミ初心者にも手に取りやすくなっている作品と言えるでしょう。

今作の最大の特徴は何と言っても登場人物が次々に死んでいくということ。
登場人物が次々に死んでいくデッドプール作品と言えばデッドプール/パニシャー・キルズ・マーベルユニバースなどがありますが、デッドプールがバタバタとマーベルキャラクター達をぶっ殺していく本作と違い、今作はデッドプールが屋敷に招いたキャラクター達が次々に殺されていくというスタイルになっており、デッドプールが連続殺人犯を捜すという作品になっています。


登場するキャラクターを並べてみると
  • デッドプール
  • スクイレルガール
  • アントマン
  • ハワード・ザ・ダック
  • パニッシャー
  • ロケットラクーン
  • シクラー(デッドプールの妻)
  • グルート
  • スパイダーハム (別世界のスパイダーマン)
  • ドクター・ストレンジ
  • フォーブッシュマン
という個性派ぞろい。今回の事件はフォーブッシュマンの殺害に始まり、その後他のメンバーも次々に首を切り落とされていきます。果たして真犯人は何者なのか、そしてその目的とは?デッドプールが謎に迫ります。

デッドプール作品なのでどうせギャグテイスト強めなんだろと思われる方も多いと思うのですが、意外とちゃんと探偵やってたというのが読んでみた正直な感想でした。まぁ勿論しょーもないギャグのオンパレードではあるのですが、それでもどんどんとキャラが死んでいく緊迫感や犯人を捜していくドキドキ感もしっかり味わうことができて、一石二鳥な作品に仕上がっていると思います。ちょっとした探偵ものが読みたい皆さんにもオススメな作品です。

また、巻末には別誌に掲載されていたハロウィンの特別号も収録。ハロウィンに開催されたデッドプールの仮装コンテスト。皆がデッドプールに扮して大賞を競う中、本物のデッドプールが現れて...?
短編でありながら小ネタが満載の作品になっており、特にスクイレルガールファンのには因縁の男も登場。こちらからも目が離せない作品となっています。


さて、というわけで今回はデッドプール:トゥー・スーン?のご紹介でした。

実は今作は元々「インフィニットコミック」、すなわちデジタルコミック専用の作品として発売されていた作品で、電子版ではスマートフォンなどでの閲覧に合わせてデジタル端末ならではの仕掛け等が満載の作品になっていました。(※)
こういった作品が邦訳されるというのも、何とも時代を感じさせますね。出版業界が不況にあえぐ中、「漫画村」なるサイトも登場していますが、今後のコミック業界を支えていくのはこうしたデジタルコミックなのかもしれませんね。


というわけで今回の更新はここまで…おや?

ちょっとちょっと!インフィニティ・ウォーの新予告が公開されているではありませんか!



いやー良かった良かった。待ってた甲斐がありました。この時のためにとっておいたとっておきの作品をようやく紹介できますよ...

それでは皆さん、また次回の投稿でお会いしましょう!



今回の単行本化に合わせてそのあたりの仕掛けは紙面用に再編集されています。

お寿司を送る

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