ブログの書き出しが決まらない『スパイダーマン/デッドプール:サイドピース』

ブログの書き出しって難しくないですか?

いや、これは単なる独り言なんですけどね、ブログを書く上で最初に悩むのが書き出しなんですよ。例えば、

どうもSATDANです。今日は邦訳コミックのご紹介です!それがこちら!(ここでビートボックスをはさむ)『~マン&~ガール』!!!(ここで効果音が入る)

とかは実際に喋りながらやればわりと様になるじゃないですか、しかし文章となるとそうはいかない。僕が目指す理想の書き出しは、最初は時事的ではあるけれども一見関係なさそうな世間話から始まって、そこから気が付くと本題に入っているという流れるような展開。いつの間にか本題になっているのが重要で、スムーズに読める文章が理想的です。
そしてそのまま流れるように文章が進んで、最後はまたどうでもいい話にシフトして終わるみたいな感じになればいいな、なんて考えています。

しかしそういう文章を作るのはなかなか難しい。丁度いいネタがあればスムーズにいけるのですが、それが無いと全く関係ない話題から無理やり本題に繋げざるを得なくなってしまいます。こういうアイデアって、1人で考えていてもなかなか思い浮かばないもの。
あぁこんな時、僕の代わりに良い書き出しを考えてくれるパートナーでもいてくれたらなぁ。相性ピッタリで、いざという時に力になってくれる、そんな頼れる相棒がいてくれたらなぁ。そんなことを思ったりするわけです。


例えばバットマンとスーパーマンなんていいですよね。お互いに正反対の性格だったりするけど正義を求める考えは変わらない。互いを理解し、尊重しあっているからこそ成せるあのチームワーク。まさに理想の相棒です。
相棒と言えばもちろんロビンも忘れてはいけませんね。まぁ最近はロビンじゃなくてシグナルと活動していたりするわけですが、やっぱりバットマンの相棒と言えばロビン。闇の騎士を明るく彩るカラフルなボーイワンダーの存在はやはり大きいものであります。アメリカンコミックスにはこんな素敵なパートナーがたくさん登場しますよね。

そういえばスパイダーマンとデッドプールなんてどうでしょうかね。あの2人、性格は正反対みたいですけど、一見するとスーツは似てるし、案外いけるんじゃないかと思うんですよ。なのでちょっと2人の活躍を覗いてみましょうか。ちょうどいい本があるんですよ。
『スパイダーマン/デッドプール:サイドピース 』です。


スパイダーマン/デッドプール:サイドピース (ShoPro Books)
この作品、スパイダーマンとデッドプールが活躍するお話なんですがね、とっても読みやすくなっているんですよ。何故かと言うとこれ、短編集なんです。基本的に2~30ページで完結するような話が5作品収録されています。このシリーズはこの作品の前に2冊本が出ているのですが、本作は短編集なのでそれらとはほとんど話が繋がっていません。ですので、余計なことを気にせずに気軽に楽しむことができます。やはりシリーズものだとどうしても前の話が気になってしまうものですが、その点は安心してください。


肝心のストーリーですが、短編集と侮るなかれ。人気コメディアンのペン&テラーが作品を手掛けていたり、巨大怪獣が登場するクロスオーバーイベントが絡んでいたりと、話題性に富んだ内容になっています。しかしそれでいて主役の2人は極めてスタンダード。誰もが抱くイメージそのままの2人が活躍します。お馴染みのジョークや小ネタも満載で、期待通りの活躍をしてくれることをお約束します。

僕のオススメ、というか元々僕は前のイヤーオブマーベルズの記事でも書いたように短編が好きなわけですが、今回一番気に入ったのは#7の『党大会の騒乱、あるいは金権政治の台頭』ですね。1968年にアメイジング・スパイダーマン誌に掲載される予定だった没ネタ(という設定)を特別掲載した作品で、時代に相応しいクラシックな絵柄で描かれており、こういったアートが好きな僕にはうれしい作品になっていました。しかもそれでいて内容は結構な社会派で、一番読み応えがあったと言ってもいいような内容で個人的には大満足。こういった遊び心溢れながらも現代社会に切り込むような作品がもっと読んでみたいなと思いました。

他にもクリスマスに突然やって来たサンタの先祖の相手をしなければならなくなる話や、映画『デッドプール』の主演にライアン・レイノルズが起用されるまでの一幕など、2人の奇妙な日常を垣間見ることができる作品の数々が楽しめます。2人の生活をちょっと覗いてみるにはまさにうってつけな内容になっている作品と言えるでしょう。

しかし今回はじめてこの2人のチームアップを読んだのですが、意外といいコンビでしたね。ちょっと片方が粘着質な気もしましたが、こういうコンビもいいですよね。僕にもデッドプールみたいなお調子者がいてくれたらいざという時に時に気の利いた一言をくれそうなのになぁなんて思いました。あ、でもスパイディの方が新聞社での経歴が長いし、色々アドバイスしてくれるかもしれませんね。あぁ…いいなぁ…羨ましい!


しかしそんな2人のような相棒はいないので、僕は寂しく1人でブログの書き出しを考えるしかないのでありました。
あーぁ、結局解決しませんでしたよ。まったくもう。

ブログの書き出し、どうしようかなぁ…

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