2017年の締めくくり、2018年の年始めに!「イヤー・オブ・マーベルズ」


2017年も残すところあと僅か。
それと同時に公認ブロガーとしての活動を開始から約1ヶ月が経とうとしています。

思えば最初に公認ブロガーの選考に応募した時にはあくまでも認定など夢のまた夢。ダメ元で応募していたのですが、まさか本当に認定して頂けるとは…
こうして今記事を書いている今でも信じられないような話であります。

そんなこんなで色々あった1年。改めて思い返してみると今年は日常生活でも様々な出来事があり、個人的に非常に刺激的な1年でした。
この公認ブロガーとしての活動も含め、新しいことに触れられた年だったと思います。



さて、今回ご紹介するのはそんな1年の締めくくりにぴったりなこの1冊。

『イヤー・オブ・マーベルズ』です。




この作品、具体的なストーリー等に関しては僕と同じく公認ブロガーとして活動されているDOROさんが既に詳しく紹介されていますのでそちらをご覧いただくとして、僕の方からはちょっと違った視点から書いていきたいと思います。
(DOROさんのブログはこちら)



さてこちらの作品、そのタイトルの通り、1年間をマーベルヒーロー達を通して読もうという企画で2月~12月の大晦日まで、月毎にヒーローに関連した1話完結のストーリーが楽しめます。


余談なんですが僕こういう1話完結のミニストーリーが大好きなんですよ。
短くて読みやすいですし、この作品に限らず、こういった作品って1話毎の完成度が高い気がします。もちろんトップクリエイター達が手掛けているので当然と言えば当然ですが、それにしてもクオリティーが高いのではないでしょうか。
在は6~7話程度で完結するストーリーアークが主流ですが、クラシックな作品だと1話完結のものが多いですよね。ゴールデンエイジ期だったりシルバーエイジ期だったり、そうした時代の作品も今と同じくらい好きです。

これは持論なんですが、個人的にメジャータイトルのスーパーヒーローコミックスはミニストーリーと相性が良いのではないかと思っています。

メジャーなスーパーヒーローもの(スーパーマンやアイアンマン等)って元々最終回が決まっているわけではなく、ある意味未来永劫続いていきますよね。
現に原作者亡き後も連載が続いている作品は沢山ありますし、来年2018年にはスーパーマンは生誕80周年、デビュー誌である「アクションコミックス」は通算1000号を迎えます。
たとえ今の時代が終わり次の時代になっても、僕達がこの世を去った後でも何かしらの形でキャラクターは生き残り続けていくはずです。

では何故それが実現するかと言えば、出版社が権利を保有していて、それぞれのキャラクターの根幹となる設定を基に原作者に限らず、様々なクリエイター達が作品を作っていくシステムがあるからだと思います。
クリエイターズオウンの作品だったりするとそうはいかないと思いますが、ユニバースに含まれるキャラクターはこうしたシステムがほとんどだと思います。

このシステムが非常にミニストーリーに適していると思うのです。
原作者以外のクリエイターが作品に携わることでキャラクターの設定を活かした様々な解釈の作品が生まれ、毎回違った作風や世界観の作品が楽しめますし、明確な最終回や展開があらかじめ決まっているわけでは無いのでクリエイター側も自由に作れるのではないかと思います。
今後もこういった1話完結の作品が読んでみたいですね。





少々脱線しましたが本編に話を戻しましょう。
この作品の特徴は1話完結というだけではないんです。
実はこの作品、元々はデジタルコミック限定の作品で、“インフィニットコミック”という独自の形態で発売された作品になっています。

ンフィニットコミックとは、普通のデジタルコミックのようにスライドするとコマが変わるのに加え、同じアングルで絵や吹き出しが変わったり、コマの上にさらにコマが重なっていてスライドすると下の絵が見えたりする作品だそうです。
今回の書籍化の際にはこうしたオリジナル要素を再構成し、通常のコミックの状態にして発売したようですね(イヤー・オブ・マーベルズ解説部分より一部引用)

デジタルファーストの作品って最近多いですよね。DCだとGotham City GarageINJUSTICE 2などといった作品がデジタルで先行販売して、後から数話分まとめたものをリーフにして発売したりTPB化したりしていてどちらも人気があるようです
(特に後者は鬱コミックとして話題のようですね)







もデジタルコミック、というかComixologyは頻繁に利用しています。知らない方のためにご説明すると、Comixologyはアメコミの電子書籍版を販売しているサービスのことで、毎週本国で新刊が発売されると同時にデジタルコミックも発売されます。もちろん日本からでも購入できますし、本国で発売された作品を限りなくタイムリーに入手できるのが特徴です。

さらに注目すべきなのはその安さですね。
紙のコミックを日本で買うのに比べて安価で買うことができます。例えば紙で480円のものがデジタルだと360円で買えたりします。
また、定期的にセールを行っているので場合によっては紙で購入する場合の半分以下の値段で買えることも少なくありません。



こちらのサービスは数年前にAmazonに買収されているのでAmazonアカウントと連携することもできます。
Amazonプライムのような読み放題サービスも展開されているので気になる方は利用してみてはいかがでしょうか。



デジタルコミックは手軽なのがいいですよね。手元で読めて電子データなので場所も取りません。特に僕が気に入っているのはガイドビューモードですね。これはページではなく1コマずつ表示するモードで、スライドしたりタップすると次のコマに移るのでパラパラ漫画のような感覚で読めるんですよ。



このモード、作品によってはとても相性が良いんです。
例えば最近「MISTER MIRACLE」や今のアメコミ界隈で最も注目されてる作品と言っても過言ではない「DOOMSDAY CLOCK」などで多用されている9コマ割なんかは同じ大きさのコマが9個並べられている構図なので、ガイドビューで読むとパラパラ漫画のようで読みやすいですし、コマを移動する度に連続性が感じられて個人的にとても気に入っています。もっとも9コマ割りはページ全体で見ることでその効果を発揮するような気もしますが、こうした楽しみ方も捨てがたいように思えます。



また、個人的にデジタルコミックは先のページが目に入ってしまうことがないのもいいですね。紙だとどうしても隣のページなんかが目に入ってしまって次に何が起こるのか分かってしまったりするのですが、デジタルコミックなら1コマずつ表示したり1ページずつ表示できるので先が見えてしまうことが無いので、ある意味紙で読むよりもページを捲るドキドキ感が増して読める気がします。



ただ、紙には紙の良さもあるのも忘れてはいけません。見開きページでみる迫力のあるアートはやはり大きなページで見てこそですし、凝ったデザインのアメコミは本棚に入れておくだけでも見栄えが良く、インテリアとしても楽しめます。
僕も紙で買う作品とデジタルで買う作品は分けていますし、皆さんも自分に合った媒体で楽しむのが良いのではないでしょうか。



そんなわけで、このイヤー・オブ・マーベルズ、まさにデジタルコミックが主流になりつつある今だからこそ実現した、最先端の作品であると思います。
内容も季節ごとにそれぞれのヒーローにあったストーリーが展開されていきますし、予備知識も少なくてOKなのでアメコミ初心者の方にも手に取りやすい作品になっています。

もうすぐ2018年、来年はどんな出来事が待ち受けているのやら…
新たなる出会いに期待しながらマーベルヒーロー達と1年を巡ってみてはいかがでしょうか。







とうわけで今回はイヤー・オブ・マーベルズのご紹介でした。
今年の更新はこれで最後になります。1年間有り難うございました!
来年も精力的に頑張っていきますので宜しくお願い致します!
皆様もよい大晦日をお過ごしください!



良いお年を!!

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